0時から6時の間に定期運行される新幹線は存在しません!
さっそくですが、新幹線のダイヤを見てみましょう。
終着駅のところを見てみると全ての列車が、23:59までに到着してるのが分かります。では、0:05に到着してはダメなんでしょうか? 計画のあった東京から鹿児島まで夜行新幹線を運行するのはできないのでしょうか?今回は新幹線運行時刻のルールを見ていきます。
0時〜6時の間の運行は、事情次第で可能
実は、過去に新幹線が上記の時間帯を走ったことがありました。まず、なぜこの時間帯を新幹線が走ってはいけないかというと、特に法律は定められてないのですが、夜間に線路やその他の設備の日中は出来ない点検をすることができるから、走らせない。新幹線は在来線車両よりも騒音がネックとなります。睡眠を妨害しないためではないかと言われてます。
実際にこの時間帯を走るには監督官庁や自治体をはじめとする沿線住民の承諾を得たうえで運航が可能となります。2002年の日韓ワールドカップや、1970年の大阪万博時などのイベント時に運行され、試合観戦や博覧を行いその他の都市へ遅くへ帰ることができました。ワールドカップや万博は期間限定だから良いのですが、定期列車としてこの時間帯への運行は許されないはずです。
定期列車がこの時間帯を運行してたことが発覚
こちらをご覧ください。
新庄駅を5:40に出てます。運転日には特に記載がありませんから定期列車ということです。しかし、私の推測では「山形新幹線だから定期列車でも許される」事情があったに違いありません。
福島から新庄までは新幹線ではありません
福島から新庄までは山形新幹線と言われてますが、新幹線ではありません。山形新幹線や秋田新幹線は「ミニ新幹線」と呼ばれ、在来線の線路幅で走れるようになってます。そうなると在来線の設備のため一般的な新幹線の速度に当たる200km以上は出せません。140km/hが最高速度です。こうなると特急列車と同じ規格ですよね。ですから、秋田新幹線や山形新幹線は「在来線特急」の扱いを受けているのです。特急だと夜間の走行も可能ですから、このダイヤが実現したのです。(現在は運行してません。)
最後に
特に法律はありませんから、「140kmぐらいで減速して走ります。」とか「照明の点灯はは必要最低限に抑えます。」などの交渉をすれば自治体や監督官庁と意見が一致することもありますから夜間の定期便も可能です。しかし、これをやってもJRが大きな負担を背負うことになります。定期便で走るならその運行を担当する、運転士やその他客室乗務員に労働基準法に従って給料を高く払う必要があるし、いくら東京や名古屋、大阪、仙台といった1,2時間で行ける区間を減速して4,5時間近く走ったところで需要があるのか分からないし、だったら急ぎのビジネスマンもホテルに泊まり朝早く出て始発に乗るのを選ぶはずです。夜間新幹線はコストが大きいと思います。
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