【郊外に住むと交通費が高い東京】東京ではどこに住めば良いのか
東京は交通費が高い都市だ。鉄道路線の運賃が高いのではない。システム上高くなってるのだ。
東京の郊外には人気がある住宅街が多数あり憧れの住まいとなっている。
しかし。
憧れだった住まいを手にした人も、なんとなく不動産に勧められて家を借りた人も。
誰もが避けられない欠点が。
都心の西側(つまり新宿や池袋、渋谷から西)を走る路線は中央線や東海道線をのぞいて多くが私鉄路線で、これらの路線は副都心に位置する各ターミナルに到着後、ほとんどの電車が東京メトロ・都営地下鉄路線に直通して都心や埼玉県、千葉県へ向かう。実はこれが問題なのだ。
例はどこをあげても良いのだが、住宅地が多く他路線より一層混雑の激しい東急田園都市線の運賃を計算してみる。始発の中央林間から渋谷までは31km 40分の乗車で運賃はICカードを使い335円。JR東日本で30kmも乗れば560円なのだから、安いだろう。しかし、東急田園都市線が渋谷から繋がってる半蔵門線の表参道駅まで行ってみよう。すると、渋谷から一駅しかないのに中央林間から503円。170円も高いのだ。鉄道の運賃は乗れば乗るほど安くなる。どういうことかというと、短距離であれば
1kmー3km ○○円
3kmー7km ○○円
7kmー12km ○○円
のように、小刻みの距離で運賃が設定されてるが、距離が二桁を超えると、
30kmー40km ○○円
40kmー55km ○○円
55kmー75km ○○円
のように。ここまで、運賃が同額となる距離が長い鉄道会社は無いが、初乗り運賃の上がり幅よりは運賃の上がり方が緩やかになる。そのため、中央林間から渋谷と表参道も一回運賃を払えば良いのなら、渋谷で降りても表参道で降りても運賃が同じかまた少し上がることで済むが、地下鉄と私鉄会社の運賃を路線が変わる駅を境に2度払わなければいけないので、高くついてしまう。通勤は会社が費用負担と言うことで良いが、休日によく都心に出かけるとなれば大きな損をするだろう。地下鉄と直通運転をしてる会社は不動産事業も手掛けてるのだから、大変残念な商売である。
運賃の上がり方
多摩川
これらの鉄道は多摩川のせいでよく止まる。多摩川のような大河川が一つしかないから大丈夫と思ったら大間違いだ。中央線の南を走る京王線、小田急線、東急田園都市線、東京東横線は多摩川に橋をかけていて、どれも距離が長いので風や雨が強くなればすぐに運転が打ち切りになる。代替えルートとなれば東海道線や中央線の駅まで出ざる得ない。
多摩川が氾濫して水位が上がり線路まで水や泥が押し寄せれば長時間運転を出来ないので大変だ。台風19号では線路に大きな被害はなかったが、台風で線路が塞がれたことは発生しないことではない。
どこに住めば良いのか
必ずしも安全が保証できないが、被害が少ない地域はある。私が条件として持つべきと思うのは、
最優先 災害
2 都心までの行き方
3 交通費が安いか
これらを込みで東京メトロ有楽町線や都営大江戸線の新宿、池袋より西側の地域をお勧めしたい。この周辺は近くに川がなく、地下鉄のため都心まで一本で行ける。都心の東側はダメなのかと。あまりお勧めしない。この一帯は俗に下町と呼ばれてるが、ほぼ全ての地域が湿地帯で地盤が弱く、川が多く海抜ゼロメートル地帯で地震が起きれば道路に大きな亀裂が入り通行できなかったり大雨で川が氾濫したりと最悪な事態が多いからだ。浦安市のディズニーランドを中心に住宅街が広がってるが、なぜあそこに住みたいと思うのか私は理解できない。
地名もなかなか役に立つ
地名もなかなか役に立つヒントになる。例えば「下北沢」。
ここは、沢がある つまり谷がある地形だとか。
自由が丘なら、丘が形成されてて、そこに住宅地が広がってる。
雨水が溜まりやすかったり、地盤が弱かったりする地域を示す
「谷」「沢」「沼」の入った地名周辺は避けた方がいい。
最後に
東京は小さい都市圏に1000万人以上が暮らす世界有数のメガシティだが、地形は低湿地帯から谷や丘が多い場所まで様々だ。これだけではない。東京は他の首都では例を見ないほどいろんな鉄道会社が存在していて、運賃やダイヤの仕組みも複雑だ。その他いろんな要素がある。だからこそ、住居選びを念入りに行う必要がある。
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