なぜ高級住宅街は台地や丘の上に集中するのか?
日本には都市の規模を問わず、住宅街が点在します。今日はその中でも高級住宅街について。
高級住宅街について国土交通省の定義でまとめると、「敷地が広く、街区及び画地が整然とし、植生と眼望が優れ、建築の施工の質の高い建物が連たんし、良好な近隣環境を形成するなど居住環境の極めて良好な従来から名声の高い地域」
となっています。敷地が広く、質の高いということを聞けば高級であることが分かると思います。
全国の高級住宅街はどんな場所にあるのか。
北海道
札幌市の宮ヶ丘、伏見、界川は中央区でありながら自然豊かな山沿いに位置し景色がよく札幌市内の夜景を望むこともできる。
埼玉県
さいたま市浦和区浦和駅の周辺(岸町、高砂、常磐)
所沢市松が丘地区
越谷市せんげん台
東京都
赤坂、六本木、神田駿河台、富士見、下落合、中落合、目白、常盤台、武蔵野台地
神奈川県
横浜市山手町
京阪神ー六甲山の麓、京都盆地を取り囲む山々のふもと、吹田市千里山、高槻市南平台
このようになります。ここで気づいたことはありますか?
それは、「丘」や「台」がつく地名が多いということ。丘や台がつくのだから当然、周囲より高い場所にありますよね。高級住宅街の特徴として、「丘や台の上に集中してる」ことが多いのです。ですから、全国の例も少ししか上げませんでした。
なぜ、丘や台地に住みたがるのか
第1の理由として、「災害」が挙げられます。
台風が来ました。大雨が降りました。その雨は丘から坂を下り、下の方に溜まると思います。川が氾濫したらどうでしょうか。自分の家まで水がやってくることは余程のことがない限りありえません。(氾濫してる時点でよほどですが…)
二つ目の理由なんですが、これは江戸時代まで遡ります。身分制度があった時代。将軍や武士といった身分の高い人々は、「平民や農民を見下ろす」という意味でも丘や台地に住んでたそうです。
確かにお屋敷とか言ったら、山辺にあるイメージですよね。
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