地図の種類
うん?なんで香港からバンクーバー行くのにこんなに迂回してるの?
こう行った方が近いんじゃないの?
航路が迂回してるように見えるのは、この地図は目的地へ向かうための方角が正確じゃないからです。とういうことで、今回は図法の種類についてです。
平面の地図には、正確に表せるものが一つしかない
地球は球体の形をしてますから、球体の地図を平面にするために広げた場合、全てのデータを正確に一枚の紙に描くのは無理なのです。よく用いられる図法は三つありますから、これらを紹介していきます。
1 メルカトル
この地図は、方角が正確です。ですから、航海図として使用されます。球体を無理やり、横へ展開した結果、北極や南極に近づくほど面積が拡大してるように見えます。実際、オーストラリアよりグリーンランド島が大きいのもそれが影響してます。
2 モルワイデ
これは面積が正確です。緯線は、数字が大きくなるほど一周距離が短くなりますから、それに合わせて行ったら面積を正確に表せるのです。人口分布図に使われます。
↓ 人口分布図
3 正距方位図
これは、目的地への最短距離を求められますから、航空路を定める時に使われます。
赤線が、香港とバンクーバーの最短距離です。さっき、の写真を見ると日本上空から北上して、バンクーバーへ向かってますから、赤線とはルートが異なりますが。日本からヨーロッパへ向かうとき、なぜシベリア上空を通過するのかもこの地図で線を引いてみれば理解できるかと思います。リオデジャネイロへは北極点を通過した方が近いんですよね。
最後 地球儀
地球儀は最強です。なぜかというと、平面地図では一つが限界の方角、面積、最短距離をこの球体一つで分かるからです。まぁ、地球をそのまま小さくした球体ですから当然なのですが。
面積ももちろん正確です。
これを見れば、ヨーロッパまでの飛行ルートが分かりますね。
このように便利ですから、一家に一つあると良いかもしれません。最近ではスマホでも地球儀のアプリが登場してますからぜひ使ってみてください。
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