稼げる航空路線② 羽田→新千歳線と羽田→福岡線と羽田→那覇線

ここで国内線の登場です。今回は一気に3路線を紹介します。いずれもこの3路線は人気が高いというよりかは、需要がある航空路線でもあります。共通する特徴を紹介していきます。

1 陸路じゃ無理
この3路線の始発地でもあり目的地でもある新千歳、福岡、那覇は東京と距離が長いだけでなく、陸続きになってません。九州は関門海峡の幅が狭いですから古くから往来が容易にできましたが、遠いということには否定できません。那覇も福岡も札幌も全て1000km以上離れてます。当然ながら陸路の充実は難しいです。北海道新幹線が札幌まで延伸して4時間で結んだとして新幹線側に客が傾いたとしても、飛行機のシェアが途絶えることは考えにくいです。新千歳空港は札幌だけでなく、北海道各地への経由地としても役割を果たしてるからです。博多まで新幹線が開通してから40年以上経ってますが、依然として所要時間は5時間越え。新幹線対飛行機のシェアは7:93で飛行機利用が圧倒的に多く、この数値はここ10年ほど動きがないんだとか。

2 多い便数
一例に東京ー福岡 飛行機と探してもおかしいほどの結果がでます。
今年の夏休みには、福岡行きの便だけで一日54便が運行しており、就航してる航空会社は日本航空、全日空、スターフライヤー、スカイマークの4社です。一週間前からの予約でも8000円からチケットを購入できるので、「新幹線の通常期 東京ー博多間の指定席」が23,000円ですから15,000円以上安くなりますね。帰りのチケットも予約できますね。札幌便は日本国内線でおそらく最も本数が多いです。便数を数えましたが正確に数えきれずダメですが、60便以上あるのは定かです。


3 中心部へ近い
本記事に登場する四空港は、いずれも中心部から近かったり、交通の便の利便性が良いのです。

羽田空港
鉄道では、浜松町駅から東京モノレール 又は 京急電鉄が挙げられます。東京駅からはモノレールと京急どちらに乗っても、30分ぐらいが所要時間です。都心からは、どの駅からでも基本、3回の乗り換え数で行けると思います。

京急電鉄
東京→品川→空港
新宿→品川→空港
上野→品川→空港
横浜→京急蒲田で折り返し(直通運転もあり)→空港
大宮→品川→空港

このように、都内からの最近経路では必ず品川駅が含まれるため京急の品川駅ホームは朝から晩まで通勤客と観光客でごった返してます。
品川駅といえば、JR線ホームから階段を上がれば空港方面の列車にすぐ乗れるのがメリットですが、逆に空港から来た場合は、一回ホームを跨ぐ必要があるので、空港や横浜方面から電車が到着したときは階段がものすごく混んでます。空港方面へすぐ行けるのはいいですが、それが原因で品川駅のホームは2面3線。泉岳寺へ直通できるホームは上下1線ずつしか無いため、ホーム進入前に待たされるのもよくあることです。品川駅から新馬場駅までの間の区間は線路が地上を通っていて、約3分に1本 つまり、1時間辺り20本もの電車が通過しますから、開かずの踏切と化してます。
京急は、この区間の高架化を発表するとともに、品川駅の2面4線化を実施し、混雑緩和を図っているようです。この工事はリニア中央新幹線が開業予定の2027年まで完了するそうです。
https://tabiris.com/archives/keikyu-shinagawa-2/

新千歳空港 

鉄道はJR北海道の一択。実は新千歳空港は国鉄がはじめて空港アクセス鉄道に踏み切った空港でもあり、柱でもある快速エアポートは北海道への観光客増加と共に劣らない人気を誇ってます。

新千歳空港はショッピングモールなのか?
こんな人が多いらしいです。札幌からエアポート快速に乗車。→車内が混雑。→「どうせ、新札幌や北広島とかで降りるんじゃないの?」
たしかに、新札幌や北広島は札幌中心部から近い住宅街ですから、エアポート快速が通勤列車の役目を担ってるとも言えますが、、
「あれ?降りない!」
結局空港まで混雑してました。

札幌市民の方々はまるで新千歳空港がショッピングモールかのように休日になれば遊びに行くんだとか。空港内に点在するテナントを見てみると、温泉や寿司屋、ラーメン、マッサージなど空港というよりかはデパ地下やショッピングモールの色が濃いからだと思います。北海道らしいですね。


福岡空港
お次は、世界から「近い」と大絶賛の福岡空港です。なんと博多駅から地下鉄でたったの5分!異常なほど近いです。九州最大規模を誇る空港であるため、九州各都市からの高速バスも充実しています。

那覇空港
沖縄県の玄関口、那覇空港です。札幌と福岡は、陸路がありましたが、沖縄となりましたから飛行機が利益をほぼ独り占めしてます。那覇空港の利用客数、航空機離着陸回数は10年以上増え続けており、2017年時点で旅行客数は2116万人を記録。これは、日本の空港で4位となってます。着陸回数は、年間8万3千回。滑走路が同じく一つの福岡空港に次いで2位ですから、密度が相当高いと思います。

三空港の欠点
新千歳空港〜北海道の気候とはどうしても切れない関係にあります。当空港の12月の欠航率は近年、5%でありますが高い数値です。「札幌市が快晴だから、空港も大丈夫」ではありません。札幌と空港の気候は全然違います。太平洋側にある札幌から40km以上離れてますから。遅延を回避したい人は、旭川空港に行ってみるといいです。冬の遅延率はなんと、0.9%!新千歳空港の6分の1となっています。札幌から特急とバスで2時間程度ですから丁度いいと思います。

福岡空港〜この空港の欠点は、全て街中にあることがかえって欠点となったと、言ってもいいでしょう。市内から5分で行けるのは便利ですが、滑走路は2800mで就航できる都市間の距離に制約があったり、騒音を考慮して7時から22時の間しか、旅客機の離着陸が許されてません。東京への最終便は21時20分ですので、かなり早いと思います。新千歳や那覇は、日をまたいで1時や4時が最終便ですからね。(これも遅すぎるのでしょうか?)

那覇空港〜沖縄県本土雄一の旅客空港ですから、当然旅行客もこちらに集中します。ここ近年では、毎年国際線、国内線の便が増えてますから、需要予測ではあと10年で空港の処理能力が限界を迎える予想が出てます。沖縄県南部に空港は所在します。南部はモノレールや高速道路などがあって、アクセスルートが充実してますが、北部からは高速道路すら無いため、1時間半以上要します。(高速が延伸してたら、美ら海水族館へももっと早く行けるのにな……)
自衛隊との共同利用でもありますから、空軍飛行機がスクランブルを行うと、滑走路上で事故を起こす恐れがあります。滑走路は一つなので、替えがない。沖縄県と他県は陸路が無いので、振替輸送が出来ないと、本件の交通機関がほぼ麻痺してしまうため、2014年に第2滑走路の起工式が行われ、2019年の冬に工事完了し、2020年春から併用開始を予定してます。東京オリンピックの前ですから。ちょうどいいと思います。


今回は、国内線で人気のある路線が就航してる三空港を取り上げました。北海道まで新幹線が開業してもリニア中央新幹線が開業しても、沖縄県まで多額の資金をつぎ込んで海底トンネルや橋をかけても、飛行機のシェアが陸路交通機関を上回ると私は思います。そう考えると、北海道新幹線が60億円以上の赤字を出してしまうのも、仕方ないと思います。



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